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2017.08.15 ESD関連ニュース レポート 

【寄稿】環境と防災のフィールドワーク~気候変動適応策を学ぼう~

イベント名 環境と防災のフィールドワーク
~気候変動適応策を学ぼう~
開催日 平成29年7月20日(木)、21日(金)10:30~16:00
場所 川崎市高津区内
主催 神奈川県立向の岡工業高等学校定時制・総合学科、川崎市環境局
属性 学校、行政

 

◆背景
 近年、スーパー台風の発生や局地的豪雨などといった、これまでに経験したことのないような異常気象による大規模災害が数多く発生しており、地域の防災対策の強化が重要な課題となっている。
 そこで、自然災害から命を守るための行動や、地域や地球規模で起こる災害をどう自分たちは減らしているのかについて考えることが重要となる。
 この授業では、地球温暖化を背景に身近に深刻な気象災害が起こり得ることを学び、地域の地理的環境と大雨による浸水被害の場所や災害対策事例についてまち歩きで実際に見ながら、日頃からの災害への備えと、被害を抑止するための低炭素社会の実現の重要性を自ら考え、行動に移す力を身に付ける。今回は、県立向の岡工業高等学校定時制・総合学科の夏季集中講座「環境防災フィールドワークB」(2~4年生自由選択授業)の中で実践した。

 

◆内容

  1. 事前学習として、気候変動による影響や川崎市内の気温の変化、「緩和策」と「適応策」とその取組などを理解するための教室内授業。
  2. 防災マップなどの資料を基に、まち歩きで流域の境界や過去の浸水被害の場所、河川の浸水対策場所などを巡り、気象災害から身を守るポイントなどを学ぶフィールドワーク。

 

◆参加者の様子
 参加者は、学校周辺の街で取り組まれた防災対策を間近に見て、その背景を知り、また、その土地の標高を調べてみることで、大雨災害など、いざという時にどうしたらいいかなどを積極的に考えるなど、熱心に参加していた。

 

◆まとめ
 今回の学習は、環境と防災という一般的には別々に扱われやすい課題について、テーマを融合して、主に小学校などでの授業向けに神奈川県立向の岡工業高等学校定時制・総合学科との協働で授業用のカリキュラムを作成し、実践した。結果、とても重要な学習の機会となった。今回の学習で開発したカリキュラムについて、今後、市内の小・中学校などに提供して気候変動適応策に関する学習の実施を支援するなど、地域における環境教育・学習の推進を図る予定。

 

連絡先:
川崎市環境局環境調整課
神奈川県立向の岡工業高等学校定時制・総合学科
 

取材:浅岡充(川崎市環境局環境調整課 環境教育・生物多様性担当)
 
 
本取り組みの詳細は、川崎市のホームページに掲載されています。
環境と防災のフィールドワーク~気候変動適応策を学ぼう~

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