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2018.01.10 ESD関連ニュース レポート 

【取材レポート】横浜市立永田台小学校 第4回授業研究会

横浜市立永田台小学校の公開授業の様子

イベント名  第4回授業研究会
開催日 平成29年11月10日(金)10:40~17:00
場所 横浜市立永田台小学校(横浜市南区永田みなみ台 )
主催 横浜市立永田台小学校
属性 SDGs、ユネスコスクール、ホールスクールアプローチ

 
◆背景
ユネスコスクール(ASPnet<UNESCO Associated Schools Project Network>)とは、国連教育科学文化機関(UNESCO=ユネスコ)が、ユネスコの理想を実現し、また平和や国際的な連携を学校での実践を通じて促進することを目的に、1953年より実施される取組だ。現在、日本では1000校以上の教育機関がユネスコスクールに加盟しており、文科省はESD推進の拠点と位置づけている。今回取材した横浜市立永田台小学校は、横浜市内で3校あるうちのユネスコスクールの一つで、比較的古い2010年から加盟しており、学校全体でESDに取り組むホールスクールアプローチを実践している事で知られている。今回、授業の様子を公開する研究会があり取材した。
 
◆内容
前半は研究授業として、4年生の図工、音楽、算数の授業が公開され、参加者は「ホールスクールアプローチ」で取り組まれる授業の様子を見学した。後半は研究協議会として、参加者の他に永田台小学校の教師も参加し、全員で授業についての検証を行うために、「円たくん」と呼ばれる円形のホワイトボードを利用したグループワークの後、専門の大学教授より、ユネスコ関連の最新情報等の講義を伺った。全体の研究テーマとしては、「本気で学び、行動する子どもの育成を目指して~自分の力や可能性を信じ、他者へのケアを大切にする子~」を掲げている。

公開授業 10:40 3校時 図画工作 4-2
「見つけたよ、この色。すてきだね、その色」
11:30 4校時 音楽 4-3
「もみじ ~紅白歌合戦で聴き合おう~」
12:15 昼食休憩
13:40 5校時 算数 4-1
「計算のやくそくを みんなで見つけよう」
研究会 14:30 ・授業者自評、教科とESDの視点で円たくん
・お悩み円たくん(ユネスコスクール、かがやきごよみ)
・永田佳之先生(聖心女子大学 文学部 教育学科教授)のお話
・金馬国春先生(横浜国立大学 教育学部教授)のお話
・GAP 授業者へのラブレター
17:00  終了

 

 

◆参加者の様子
参加者は、他校の教師、教育関係の研究者やNPO、教職課程の大学生など約40名ほどであった。前半の授業見学に関しては、参加者は自由に教室を見学し、児童の様子も観察した。
後半のグループワークで用いた「円たくん」は、円形のホワイトボードで、3~5名程度のグループのメンバーの膝の上に乗せ、文字通り「膝詰め」でディスカッションするのに適している。カジュアルな雰囲気の中で、自由に、参加者同士で意見を出し合った。永田台小学校の教師が各グループに入り、外部の参加者と一緒に、教科とESDの視点で議論を行った。最後に、授業者へのラブレターと称し、感想や応援コメントを、参加者が書いた。

 
◆まとめ
永田台小学校の特徴としては、ユネスコスクールとしてESDを全校で取り組む「ホールスクールアプローチ」である点だ。基本的には、一方通行で教えるのではなく、子どもたちが主体的に授業に参加できるように工夫され、子どもたちが自分で考えて内発的な発言が出来るように、先生から問いかけがなされた。ESDには様々なアプローチがあるが、永田台小学校では、学校の授業全体をESD化することで子どもの学習意欲を高め、教育の質を上げて上げていこうというものであり、結果として負担軽減をすることで、教員のワークライフ・バランスを良い方向に持っていく取組でもある。
 
■関連情報:
ユネスコスクール
横浜市ESD推進コンソーシアム(関東EPO:事例紹介記事
 
■連絡先:
横浜市立永田台小学校
横浜市南区永田みなみ台6-1
住田昌治校長
 
取材:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)

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