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2017.09.22 ESD関連ニュース レポート 

【取材レポート】千葉大学ESD研究会

イベント名 千葉大学ESD研究会
持続可能な社会の構築に向けて
開催日 平成29年8月21日(月)9:30~16:30
場所 千葉大学西千葉キャンパス教育学部(千葉県千葉市稲毛区)
主催 千葉大学教育学部 千葉県高等学校教育研究会ESD部会
属性 ユース

 

◆背景
千葉大学では、千葉県に於けるESDの推進を支援するため、「人間力を育む千葉ESDの地域展開」と題し、「日本ユネスコ国内委員会」が実施する「グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業」(大学コンソーシアム事業)の一つとして平成27年度から3年間採択され、活動を展開している。千葉県では、他地域に比べ高校のユネスコスクール加盟校が多く、大学コンソーシアム事業が実施されるより前から、高校とユネスコ連盟が連携してESDの推進が実施されてきた経緯もあり、千葉大学のESDの取り組みは、この流れを継承したものとなっている。千葉大学では、様々なプログラムを実施しているが、本行事は千葉大学のESD事業の中でも最大のもので、多くの関係者が参加するものとなっている。
参考:地球環境パートナーシッププラザ事例紹介
【国内事例122】 「人間力を育む千葉ESDの地域展開」

 

◆内容
主催者より千葉大学教育学部学部長の小宮山伴与志教授による挨拶の後、シンポジウム「いのちを守る ~地域を知り、人を知る 感性を磨く防災教育~」と題し、釜石の中学校における防災教育実践者であり、現在岩手大学に籍を置く森本晋也准教授と、発災当時中学生として震災を生き抜いた若者(現在大学生)、認定 NPO 法人かながわ 311 ネットワークの伊藤朋子氏、石田真実氏と共に、防災教育に関するシンポジウムを実施した。
午後は全体に向けた講演会として、五井平和財団の西園寺裕夫理事長より、「今、若者に期待すること」と題し、幅広い知識・教養を身につける、国際理解などのメッセージが贈られた。
その後は、「持続可能な社会を推進するために私たちは何をなすべきか」をテーマに、以下の4つの分科会に分かれてワークショップが実施された。

グループ  ファシリテーター
防災  伊藤朋子氏:認定NPO法人 かながわ311ネットワーク 代表理事
地域  富樫泰良氏:(一社)オール・ニッポン・レノベーション 代表理事
ボランティア  高野直美氏:千葉県立四街道高等学校 養護教諭
平和  中山樹氏:(公財)五井平和財団 事業ディレクター


最後に、全体でワークショップの総括を行い、千葉県教育庁 教育振興部指導課 学力向上室指導主事 竹澤勲氏による講評と、千葉県高等学校教育研究会ESD部会会長の中原章子氏(千葉県立佐倉南高等学校長)の閉会挨拶により終了した。

 

◆参加者の様子
参加者は、教育関係者が多いのは勿論、千葉の特徴として多くの高校生が参加した。本事業の主催は教員養成を行う教育学部であり、同校で教師を目指して勉強する学生も、運営側として多数参加しており、ESDに関する見識を深めた。
また、特別支援学校や盲学校の生徒達も本セミナーに参加し、一緒にワークショップを行うことで、福祉への理解促進の一助となっている。

 

◆まとめ
大学コンソーシアムの実施する事業は、教員・指導者向けに実施されるものが多いように思われるが、千葉大学に関しては、教育を受ける側の高校生も一緒になって参加し、共に作り上げていく感じもある。ESDは、生徒児童の発達段階に応じて取組みが行われるが、進路選択の時期にある高校生にとっては、同世代の友人だけでなく、こうした多世代が参加するセミナー等に参加することは、学びに繋がることだろう。

 

連絡先:
千葉大学 ESD 事業事務局

 

取材:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)

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