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2018.04.18 ESD関連ニュース センター事業 レポート 

静岡県立三島北高校「SGH初期指導-LWIの発見」にてレクチャーを行いました。

関東地方ESD活動支援センターでは、スーパー グローバル ハイスクール(SGH)指定校である静岡県立三島北高校からの依頼により、同校が地域の水問題を扱う学校設定科目LWI(Local Water Issues)の一環として、「SGH初期指導-LWIの発見」にて、「水とエネルギーとまちづくり」をテーマにレクチャーを行いました。

タイトル 静岡県立三島北高校
「SGH初期指導-LWIの発見」
日時 平成30年4月11日(水)8:40~16:00
場所 静岡県立三島北高校(静岡県三島市文教町1-3-18)
主催 静岡県立三島北高校
参加者 1年生294名、教員約20名、講師10名、取材2社

 
【概要】
静岡県立三島北高校は、明治34年に三島高等女学校として開校し、平成16年に男女共学となり、平成26年より文部科学省が実施するスーパー グローバル ハイスクール(※SGH)の指定を受けている。
三島周辺は富士山に近く、富士の恵みと脅威をそれぞれ受けてきた土地だ。そうした地域の特徴を生かし、SGHの取組の一環として、同校独自の学校設定科目としてLWI(Local Water Issues)を設け、週1回以上授業として実施するほか、通常の授業の中でも、LWIに関連した内容を扱っている。今回は4月に入学したばかりの新1年生を対象に、これから実施していくLWIについての導入の位置づけであり、この後、生徒は自らテーマを定め、LWIの調査・研究を数名のグループを組み実施し、最終的には調べたことを英語でまとめて情報発信し、世界と交流していくことを目指していく。

スーパー グローバル ハイスクール(SGH)
高校等を対象に、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることとする取組。文部科学省が平成26年度から実施し、指定を希望する高校等が文科省に申請・指定を受ける。指定の期間は5年間で、文科省は予算の範囲内で必要な経費を支出する。

 
【当日プログラム概要】

8:40~ 9:25 LWIの授業について、初期指導の内容について 説明
海外研修参加2年生によるプレゼンテーション、JICAエッセイコンテスト入賞者による発表
9:35~10:25 アクティビティ(水の課題を使ったグループワーク=『Happy Circle』)
海外研修参加2年生による進行
10:35~12:25 専門家からのショートレクチャー (各専門家から約20分ずつ)
・富士山の(と)地下水       八千代エンジニヤリング(株)
・災害対策             国土交通省沼津河川国道事務所
・水とエネルギーとまちづくり    関東地方ESD活動支援センター
・雨とグリーンインフラとまちづくり NPO雨水市民の会
・おいしい水・きれいな水      アクアスフィア;橋本淳司氏
13:10~14:00 分科会
・富士山の(と)地下水
・災害対策
・水とエネルギー
・雨とグリーンインフラ
・おいしい水・きれいな水
14:10~15:00 各クラスで本日の振り返り・まとめ
グループ内でジグソー法、ワールドカフェ方式を利用して情報を共有・発表する。
15:10~16:00 LWIの補足説明(Classiの利用について)
今後、学んだことや成果物等をweb上に蓄積していくことの説明。そのためのClassiの利用の方法について説明する。

 
【プログラム実施内容】
■LWIの授業の説明・アクティビティ

新1年生に対し、同校独自の科目であるLWIについての説明と、昨年度、海外研修に参加した生徒(新2年生)9名による、世界の水危機について学ぶ『Happy Circle』というプログラムを実施。なお、先生による授業の進行は全て英語で行なわれた。
■専門家からのショートレクチャー
上記に掲載した通り、5団体より、水に関わる発表がなされた。関東地方ESD活動支援センターからは、「水とエネルギーとまちづくり」をテーマに20分の講演を行なった。これは、環境省が実施する「ESD実践拠点支援事業」の一環として、静岡県長泉町で実施する小水力発電所をESD推進のために実施するモデル事業の説明を行なった。

上記ビデオの4:12付近より上映

KantoESD_180411.MIshimaKita-HS-LWI.pdf(5.9MB)
上記資料にてレクチャーを実施した。
 
■分科会
〇午前に発表のあった5つのテーマに別れ、さらに掘り下げるために、分科会を実施した。関東地方ESD活動支援センターでは、下記のようにプログラムを実施した。
・振り返り
再度ビデオを上映するとともに、「ESD実践拠点支援事業」の一環として作成したワークブック「ふるさと長泉の水のチカラをみんなで学ぼう」を参加した生徒全員に配布し、深良用水(江戸時代に芦ノ湖より掘られた灌漑用水)、再生可能エネルギー、小水力発電の防災面での活用や産業振興などについて復習した。
・グループワーク1
「レクチャーを聞いて、印象に残ったこと、凄いと思ったこと」をテーマに、7グループに分かれてグループワークを行なった。まだ高校に入学したばかりの生徒にも関わらず、各自協力しながらグループワークを進めた。


・グループワーク2
関心を持ったテーマから、さらに疑問に思ったことを複数出してもらい、各グループに発表してもらうとともに、ゲストとして参加して頂いた、長泉町の小水力発電設備の設置者である、一般社団法人自然エネルギー利用推進協議会の岡本欣訓専務理事より、質問についての解答を頂いた。

質問 回答
何故、「ニコニコ水力発電」という名前なのか まちのキャッチフレーズとして、「ささえあう. みんなが笑顔になれるまち」というものがあり、「ニコニコ」というロゴを作り、キャンペーンを行なっていたところから名づいた。
計画から設置まで、どれくらいの期間がかかったか 水利権の調整、季節ごとの水路の流量調査、設計などで5年ほどかかっている。同じ場所に2号機、3号機も設置しているが、こちらは1年程度で設置が完了している。
1号との事だが、2号、3号はあるのか? 同じ場所の上流に、2号、3号がついている。少し離れた場所に4号機を建設中。さらにこの「静岡方式」を、長野や京都でも、準備を進めている。
自動で、水車にたまったゴミがとれるのはどうなっているのか。 水車の前に網があり、それに引っかかったものを爪で取り除いて、下流に流すようになっている。黄瀬川に合流する手前に、国土交通省が設置しているゴミの除去装置があり、そこでまとめてゴミが取り除かれている。
水車の設置費用は、何年で元が取れるか(償却期間) 一番最初のものは、初めてだったので15年。2、3号機はノウハウもできたので8~9年。国が定めている電力の買取期間は20年。日本の法定耐用年数は23年。ヨーロッパなどでは、50年とか100年の設計でやっている。
実際に家庭で電気は使われているのか 発電した電力は、地域の送電線に接続され、近隣の住宅などで実際に使われている。
100%良ければもっと広がっていると思うが、何かデメリットはあるか 太陽光の場合は、同じような規格の設備を取り付けられるが、小水力の場合は、川の大きさ、形状、深さなど、それに合わせて機械を作っていかなければならないので、設置にお金も手間もかかる。

 
■各クラスで本日の振り返り・まとめ
5つの分科会にそれぞれ参加した生徒が一つのグループとなり、それぞれで聞いてきたことをグループ内で共有し、それを1枚の絵にまとめた。
そしてこの絵をもとに、他のグループに話し合った内容を説明するために、一人が説明者として残り、他のメンバーは他のグループの話を聞きに行き、全体の情報共有を図った。(ワールドカフェ方式)

まとめ:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)

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