神奈川県横浜市の桐蔭学園トランジションセンターでは、コロナ禍で外出ができない状況に対し、「コロナを乗り切る!桐蔭オンライン講座」と題し、令和2年5月の平日に、毎日オンライン講座を実施。「今こそ学ぼう!SDGs(再)」と題した講座が開催され、こちらのミーティングに在宅で参加しましたので、お伝えします。
タイトル | 「コロナを乗り切る!桐蔭オンライン講座」 今こそ学ぼう!SDGs(再) |
日時 | 令和2年5月14日(木)16:00~16:30 |
場所 | オンライン(zoom) |
主催 | 桐蔭学園トランジションセンター |
【実施内容】
神奈川県横浜市の桐蔭学園は、自校の生徒・学生を育てる学校教育だけでなく、社会の変化や問題解決に携わる人びとを支援する教育機関でもありたいとし、2018年4月に「トランジションセンター」 を設立。地域連携など様々な取り組みを進めている最中、コロナ禍により多くの行事が中止となった。そこで準備していた取り組みを中心にオンラインで5月の平日に毎日、連続講座を企画。外出自粛で学生だけでなく多くの大人も在宅が増える状況で、広く一般に向け学びの機会を提供しています。
(7月末まで無料期間を延長して実施)
今回参加した講座は、「今こそ学ぼう!SDGs(再)」と題し、初回に受講できなかった方が多かったため、再度開催されたものです。
SDGsについて「今一つ、理解できていない、内容が難しくて分からない方々のために、分かりやすく学ぶ講座」とし、桐蔭横浜大学の松井晋作専任講師による講義が行われました。参加者は学生からシニアまで41名、時間も30分と限られるため、講義形式で行われました。
■講義内容の概略は以下の通り。
- 自己紹介
- SDGsについて
- MDGsの達成と課題
- 持続可能な開発のための2030アジェンダ
- ユースのSDGsアクションについて
- 日本のSDGsの現状
- まとめ
今回は、基礎編という事で、SDGsが登場した背景をMDGsまで遡り、その成果と残された課題について改めて紹介していただきました。SDGsがどのような意味を持つものなのか、理解ができる内容でした。当センターからも、「5.ユースのSDGsアクションについて」で、当方も実施に関わるSDGs文化祭について、ご紹介させていただきました。
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新型コロナの影響で、多くのセミナーが急速にオンラインに変わりつつあります。多くの学校でも休校が続き、人と人との直接的なコミュニケーションによる学びの機会というのも、中断を余儀なくされています。今回の桐蔭学園のオンラインセミナーも、タイムリーに世の中のニーズに対応した、良い企画だと感じました。緊急事態宣言の解除後も、こうした人との接触が抑制されることを考えると、学びの形態も、オンラインを積極的に活用する方向に向かっており、今後も、多くの教育機関や市民活動でも、こうした新しい生活様式に対応した取り組みの模索が、しばらく続いていくと思われます。一方で、高齢の方や通信手段のコストの問題で、オンライン社会への対応が難しい人もいますので、引き続き様々な形の学びの方法が求められることでしょう。
まとめ:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)