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2021.09.02 SDGs関連 センター事業 レポート 教員・指導者向け 

<開催報告><教員対象>高校の探究の時間でSDGsに取り組むにはどうすれば良いかを考える勉強会

タイトル 高校の探究の時間でSDGsに取り組むにはどうすれば良いかを考える勉強会
日時 令和3年8月25日(水)14:00~16:30
会場 オンライン・Zoom
主催 関東地方ESD活動支援センター
協力 (一社)ESD TOKYO
参加者 24名

 

【概要】
 学習指導要領の改訂により、高校に「総合的な探究の時間」が科目として導入されるのを機に、SDGsをテーマに取り組んでいる学校も増えてきました。また最近では、テレビ等でもSDGsを取りあげる番組が増加してきており、SDGsという言葉の知名度そのものは向上してきていると言えます。
 しかし、SDGsを総合的に理解する機会は限られており、当センターにもSDGsに関した授業の進め方について、お問合せを頂くこともあります。そうした背景から、主に高校の教員の方を対象に、本勉強会を企画しました。国立、私立、公立のそれぞれで実践されている先生から、カリキュラム・マネジメントを見据えた上での導入経緯、取り組みの目指すゴールなどについてお話いただき、参加者の皆さんとディスカッションを実施しました。
 

実施内容

<趣旨説明>
 関東地方ESD活動センター 島田幸子
 
第1部<事例発表>
国立、私立、県立高校の先生から、SDGsをテーマとした取り組みの発表をいただきました。
 1:筑波大学附属坂戸高校教諭(農業科) 建元喜寿氏
 2:(一社)ESD TOKYO 佐藤駿介氏(私立中高でSDGs担当教員)
 3:千葉県立小金高等学校 総合学科部長 椿 仁三千 氏
 
第2部<SDGsの探究について考えるワークショップ>
 ファシリテーター:ESD TOKYO 共同代表 松井晋作氏
 
<全体進行>
 関東地方ESD活動センター 伊藤博隆

 

 

<開催趣旨説明>関東地方ESD活動センター 島田幸子


環境省と文科省がESDの取組みを推進するために、全国ESD推進センター及び8ブロックに地方ESD活動支援センターを設置しています。関東ブロックを担当するのが関東ESDセンターです。ESDに係る情報共有、活動支援、ネットワーク形成、人材育成の4つを活動の柱としています。全国で148件、内関東では33件の地域ESD推進拠点の皆様と一緒に連携をしながら活動しております。2020年からESD推進のための新たな国際目標として「ESD for 2030」が設定され、SDGsを達成するための人づくりがESDであることが明確となりました。
また新学習指導要領・前文には「持続可能な社会の創り手となるような人材育成」=ESDが強く謳われ、新たにスタートする高校の「総合的な探究の時間」で、SDGs/ESDを実践をするためにはどうすればいいか、本日は皆様と一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 
発表資料 (PDF:3.17MB)
 

 

事例:国立 筑波大学附属坂戸高校教諭(農業科) 建元喜寿氏


国立学校の農業科と国際科を兼任、スーパーグローバル授業とWWF事業担当。初めて「探究」に取り組む先生方へのポイントを紹介。心構えとして、未来の主人公が高校生であり、10年後への投資と捉え、「時も国もつないでゆく活動」ができると、学習が面白くなっていくと考えている。3カ年を通して取り組み時間の工夫、生徒への動機づけとして受験と切り離して実施することの必要性を主張。複合的な理解が必要なSDGs学習を4教科連携して進めている「グローバルライフ」を1つめの実践事例。2つめの事例として「国際フィールドワーク・インドネシアの高校と連携しての森林保全活動」を発表。特に探究の実施を通じて「生徒が一生をかけてやっていきたいテーマに出会うこと」が建元氏の最大の喜びとお話をいただきました。

 

建元先生ご発表資料 (PDF:4.07MB)

 

事例:私立 (一社)ESD TOKYO 佐藤駿介氏(私立中高でSDGs担当教員)


私立中高一貫学校にてESD活動に7年間携わる。1学年4クラス・1000人規模学校にて年間で20~30プロジェクトを実施。昨今で一番大きなプロジェクトは東京都調布市空き家施策事業×Line株式会社×学生 を現在実施中。校内に主管を置き、予算(PTAから)を確保できる環境を作ることに成功。学校の理念から、実施の必要性を説き、学内からも実施許可を取得。企画実施時は「なぜ「私が」(この学校が)SDGsに取り組むのか」を内発的に持たせることと、発想が柔軟な子供の自主性に任せ、企画をサポートすることが成功の秘訣である。学校の文化としてSDGsを実践することが当たり前の環境づくりを、長期的に形成していくことが定着につながっていく。
 
佐藤先生ご発表資料 (PDF:1.13MB)
 

事例:公立 千葉県立小金高等学校 総合学科部長 椿 仁三千 氏


探究・キャリアカウンセラー担当。千葉県で唯一進学校での総合学科。現場で探究を実践する際、生徒の発する「圧倒的なやらされ感」とどう向き合うかを課題としてお話をいただきました。現場では、実際には生徒が自身で「課題発見」することが困難であり、探究学習の負のスパイラルの起源であると考えている。「課題発見」を自主的に進められる生徒は一握りであるため、受験に直結しない「探究学習」を否定する声とも調和を取りながら進めている。無理に、問題解決までを課すことなく、高校生として「問題設定能力の育成」「学んだプロセス」「発散力」を身に着けることで「探究」は成功であると考えている。「自分の学びが社会とどうつながって、大学にいくことが自分にとって、どういう意味があるのか」を見つけることが探究学習の意義であると考える。
 
椿先生ご発表資料 (PDF:2.43MB)
 

第2部 SDGsの探究について考えるワークショップ


□ファシリテーター:ESD TOKYO 共同代表 松井晋作氏
令和3年5月ESD国内実施計画が出されて、ESD2030では「ジェンダー・平等、カーボンニュートラル・AI・DX」が重点課題とされました。地域課題は外部から見ると課題であるが、現場では課題ではない可能性があり、ESDとしてこの部分をとらえる視点が非常に大切である。この点を特に高校生が自ら気が付くことができないことが多いので、片面的にならないようにこの点は指導を与えてあげないといけない箇所だと感じている。

 

第2部ではブレイクアウト・ルームを利用してのワークショップで、「現場では実際に何をしているか」の共有を行いました。①『本日の感想』②『現場でうまくいかない点』③『これからやってみたいこと』各グループ大変盛り上がりました。

 

参加者の声(アンケート抜粋)

 

コメント1]今後もこのような会があれば、ぜひ参加したいです。
 
コメント2]お三方の実践例と松井先生のコメントから多くを学ぶことができました。メモの手が止まりませんでした。御礼申し上げます。
 
コメント3]最後の30分間の話の中で思ったことです。探究は例えるならば「野球の仕方やルール、楽しさを伝えるもの」で、甲子園ではなく、その楽しさや技術を使って野原で遊んでおいで!というものじゃないかな。我々教員は「その楽しさや基本的なルールを教え、遊び場をつくってあげる」そんな気がしました。「野球」「サッカー」「どろけい」「ポコペン」等、様々な遊びが「SDGs」の色々な内容だと考えればいいのでは?と思いました。岐阜の悩んでいる先生にもし伝えられたらと思っています。
 
 
 本編終了後、30分程度「放課後タイム」を設け、自由に意見交換を行いました。探究の授業を進められている先生は、皆さん試行錯誤しながら、学校の中での評価なども気にしつつ、実施されている印象でした。本来であれば、対面開催で懇親会を実施したいところでしたが、オンラインでも2次会的な要素は必要だと改めて感じました。オンラインで実施したことで、関西方面の先生にもご参加いただき、地域的な広がりを持てた事は良かった点です。
 今後とも、現場で活躍する先生方のお役にたてるような活動を本センターでも続けていきたいと思います。ご意見・ご相談・ご提案等ありましたら、いつでもお声がけください。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

 

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