【概要】
 「エコメッセちば」は、持続可能な社会を目指し、子供から大人まで環境について学び、体験、交流する環境活動見本市で、幕張メッセを会場に1996年から毎年開催され、今年で27回目を数える伝統ある行事。2020年、2021年は、コロナ禍のためオンライン開催のみとなったが、本年は３年ぶりにリアルな会場でも開催され、多くの来場者で賑わった。
 運営は市民団体、企業、行政、学生などで構成される実行委員会が協働で活動しており、規模、歴史、運営方法は全国的にも珍しい成功事例といわれている。

【実施内容】

今年は、34本のオンライン出展（動画配信）と、会場開催の２本立てて開催された。会場では、58のブース出展、２つの参加型プログラム、「プラスチックの海」の映画上映、ユース活動発表・交流会と、親子連れからユース、市民団体など、様々な立場の方が参加できる内容で開催された。

会場ブース

会場には、60近い団体がブースを設け、来場者とのコミュニケーションを図った。市民団体のほか、企業、市や県などの行政、高校や大学などの学生など、様々な立場、取組みの出展があった。コロナ対策として、出展会場の時間帯を３つに区切り、その都度、来場者の入替を行い感染症リスクを低下させていた。
→出展団体一覧（エコメッセちば・ホームページ）

ユース活動発表会 2022in エコメッセちば

実行委員会の中心的な団体である、NPO法人環境パートナーシップちば（地域ESD拠点登録団体：略称「環パちば」）の主催により、ユース活動発表会がパラレルイベントとして開催された。環パちばでは、ユース世代が環境活動に取り組むことにより、地域の課題に気づき、解決するための力をつけていくことが大切だと考え、ユースボランティアと地域の環境活動に取り組んでいる団体のマッチングを行っている。この会では、環境活動に取り組んだユースと受入れ団体の双方から発表があり、気持ちや行動の変容、人と人との繋がりによって醸成されていく「未来に向けての対話」がなされた。発表者等の内容は以下の通り。

■「ユースへのメッセージ」（一社） Change Our Next Decade 代表　矢動丸琴子さん
■ユースボランティア体験活動に参加して
　・「いすみライフスタイル研究所」の活動から
　・「シェア里山〜ヤマナハウス」の体験から
　・「亀成川を愛する会」の活動から
　・「浦安三番瀬を大切にする会」の活動から
■セッション 全員参加の交流
 

参加者の声

会場の出口付近に、来場者が感想を書くメッセージボードが置かれており、様々な層の参加者の声が寄せられた。

• 久しぶりの開催で、新しい仲間がふえていて楽しめました
• 初めて対面開催に参加しました！　体験できる機会含め楽しかったです！　子供に良いと思いました。
• 初めての校外発表で、とてもよい経験になりました。明日の自分に繋げる！
• 家族や友人、未来ある青年に！！
• ゴミで作るアートや、利根川と養老川のブースがとても楽しかった♡　お兄さん、お姉さんがやさしかった。
  

 
ここ2年ほど、コロナ禍により各地で人が集うイベントが中止されてきましたが、徐々に再開されてきました。オンラインでのコミュニケーションが進み、手軽に参加できるメリットもある一方、こうした対面での交流の機会の貴重さが再認識された事と思います。「ユース活動発表会」では、プログラムに参加したユースの皆さんは活き活きと楽しそうに活動に参加されており、こうした地域活動にも、きっかけさえあれば、より多くのユース世代が参加してくれると感じました。高校などでもSDGs学習の一環として地域課題の解決に向けて取り組みがなされつつありますが、そうした教育活動と、社会で実際に活動されている取組みの接続というのも、重要な事だと改めて認識させていただきました。
ご関係者の皆様、お疲れ様でした。(スタッフ:伊藤)