■企画趣旨
「ESD for 2030」がユネスコで決定された事を受けて、政府は令和3年5月に第2期ESD国内実施計画を策定しました。SDGsの目標達成のための人材育成=ESDという事が明確に示され、ESDの役割もさらに重要視されるようになってきました。そこで今回はESDの要素として重要な一つである、「多世代交流による学び」に関する取り組みを紹介し、関東を中心としたESDに関わる方が集い、学び合う場を設けることとし本フォーラムを実施いたしました。
■プログラム
■総合司会 関東地方ESD活動支援センター 伊藤博隆
13:30 | 開会挨拶(環境省関東地方環境事務所) | |
13:33 | 趣旨説明:最近のESD等の動向(関東地方ESD活動支援センター) | |
14:00 | ESD実践事例報告:多世代で進める「ESD for 2030」 (報告者敬称略) ●食品ロス・生ゴミ削減のESDプログラム開発 ・筑波大学附属坂戸高校 2年生チーム (ESD2030学び合いプロジェクト参加メンバー) ・筑波大学附属坂戸高校 農業科教諭:建元 喜寿 ●外国人労働者と共生するこれからの社会を考える ●世代を超えた地域での環境保全の環づくり |
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15:00 | 休憩・ブレイクアウトルームへ移動 | |
15:10 | 分科会:事例紹介テーマに別れて意見交換 分科会1 食品ロス・生ゴミ削減 分科会2 外国人労働者と共生するこれからの社会 分科会3 世代を超えた地域での環境保全の環づくり |
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16:00 | 全体会:多世代で進める「ESD for 2030」 ・分科会報告(各分科会ファシリテーター) ・全体会ファシリテーター:都留文科大学 地域社会学科 高田研特任教授 |
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16:30 | 終了 |
※16:40~17:20 交流会(ご希望者のみ)
■開会挨拶
■環境省関東地方環境事務所 環境対策課 服部課長代理
■趣旨説明
■関東地方ESD活動支援センター 島田幸子
SDGs/ESDに関する最近の動向と、関東地方ESD活動支援センターの取り組みについてご紹介しました。
■【第1部】ESD実践事例報告:多世代で進める「ESD for 2030」
①食品ロス・生ゴミ削減のESDプログラム開発
■「学び合いプロジェクト2030」事業協力 筑波大学附属坂戸高校 農業科教諭:建元 喜寿氏
総合学科高校として生徒自身が時間割を作成し学びを作るシステムの中で2hの農地が広がる校内で体験に基づいた学習を実施中。今回、総合学習として生徒自身でチームを作り、選択したテーマ実践のなかで「学び合いプロジェクト2030」に参加。
■「学び合いプロジェクト2030」参加 筑波大学附属坂戸高校 農業科2年生チームみなさん
「食」に興味があるメンバーが集まり「食品ロス」課題解決のために活動したいと考え関東ESDセンター主催「学び合いプロジェクト」へ参加。コンポストについて学び、個人で実際に実践。そこで学んだ「食の循環」を自作の紙芝居を通して親子体験プログラム内の参加者へ伝えた経緯と成果を報告。
②外国人労働者と共生するこれからの社会を考える
■SDGs文化祭参加者・高校2年生 渡邊七虹氏
「外国人労働者との共生」を含んだ「多文化共生」を目標として若い世代に働きかけを実施中。株式会社アウトソーシング、関東ESDセンターと共催した「企業と語ろう」のイベントについて実施後のアンケートから考察を含めて報告。
■株式会社アウトソーシング 製造・サービス統括本部 リドベーグ 愛子氏
SDGs文化祭参加高校生の渡邊七虹氏と出会い、共催イベントを実施することになった経緯と「株式会社アウトソーシング」事業説明・その他活動について報告。共催イベントに登壇したオランダOTTO社ダニエラ事業部長からのユース世代へ向けたビデオメッセージを紹介。
■株式会社アウトソーシング 製造・サービス統括本部 事業企画室 室長 吉留 憲治氏
2050年に人口が9700万人を向かえる日本。国力の維持のため移民受け入れを実施している他の先進国と比較した日本の現状から、自身が日々「仕事」として関わる視点を交えて、若い世代と「外国人受け入れ」を一緒に考える。
③世代を超えた地域での環境保全の環づくり
■上州ぐんまESD実践研究会 代表世話人萩原 豪(高崎商科大学商学部准教授)
群馬県内での縦(多世代)と横(広域)交流を目指し2019年より上州会議を設立。4年目となる今年はコロナを好機とし、オンラインシステムを用いて大学内だけに留まらない活動を実施。SNS知識や配信技術を若者世代から引き出し、より影響力の大きい活動成果を報告。
■高崎商科大学萩原ゼミ生 下山友理香氏、手島彩華氏、深代由利沙氏、村松宏美氏
ゼミ内での学びを通して地域と連携したESDを実践中。SNS活用や映像配信知識など若者世代であるからこその強みを活かし活躍。実際に技術を活かし実施した学内のイベントの成果を報告。
【第2部】■分科会:事例紹介テーマに別れて意見交換
各分科会ではファシリテーターより以下の質問を実施しました。
■このプロジェクトにかかわって、どうでしたか?
■いろんな世代の人と関わって良かったことは?
■今回の学びを、これからどう展開したいですか?
分科会1 食品ロス・生ゴミ削減
◆分科会①ファシリテーター 関東地方環境パートナーシップオフィス 高橋朝美
分科会2 外国人労働者と共生するこれからの社会を考える
◆分科会②ファシリテーター 関東地方ESD活動支援センター 島田幸子
分科会3 世代を超えた地域での環境保全の環づくり
◆分科会③ファシリテーター 関東地方ESD活動支援センター 伊藤博隆
■全体会:多世代で進める「ESD for 2030」
■全体会ファシリテーター:都留文科大学 地域社会学科 高田研特任教授
◇各分科会ファシリテーターより「分科会」報告
◇「深ボリ」のために個別質問
①分科会1 食品ロス・生ゴミ削減
◆報告者:ファシリテーター 関東地方環境パートナーシップオフィス 高橋朝美
②外国人労働者と共生するこれからの社会を考える
◆報告者:ファシリテーター 関東地方ESD活動支援センター 島田幸子
③世代を超えた地域での環境保全の環づくり
◆報告者:ファシリテーター 関東地方ESD活動支援センター 伊藤博隆
■主催・お問い合わせ
今年度は多世代・幅広いセクターと一緒に活動している方々を中心に登壇していただきました。視聴いただいた方々も、中学生から60代と幅広い年代の方に興味をお持ちいただき、様々な角度からのご質問をいただきました。
SDGs達成のための人材育成活動(ESD)が特別なことでなくなり、「(地域や各自で)どうやって活動の輪を広げていくか」にステージが移行していく感触を得た会となりました。みなさまの日々の活動を継続して応援していけるよう関東ESDセンターも活動して参ります。今後ともよろしくお願いいたします。(関東ESDセンター新木)
関東地方ESD活動支援センター 担当:伊藤、新木、島田
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B1F
TEL:03-6427-7975 FAX:03-6427-7976
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