千葉大学ESD研究会
持続可能な社会の構築に向けて
平成29年8月21日(月)9:30~16:30
主催:千葉大学教育学部
共催:千葉県高等学校教育研究会 ESD 部会
後援:千葉県教育委員会
公益財団法人日本ユネスコ協会連盟
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター
公益財団法人五井平和財団
受付 9:00-9:30
開会式 9:30-9:40
シンポジウム 9:40-12:00
昼休憩 12:00-13:00
講演会 13:00-14:20
ワークショップ 14:20-16:20
閉会式 16:20-16:30
【本研究会について】
世界では日々さまざまな問題が噴出しています。特に近年は欧米の先進国を中心に、「グローバリズム」「寛容性」「共生」の有り方が揺らぎつつあり、わが国においても特に震災以降、社会の有り方やその持続が問われるような問題が取りざたされています。そしてこれらの問題の多くは未だ解決をみていません。
このような状況に対して教育、殊に持続可能な社会を構築していく人材の育成を目指す ESD は、理論と実践においていかにアプローチをするべきなのでしょうか。
本研究会では、「防災」「地域」「ボランティア」「平和」に関わる専門家の方々を招き、これらの視座から社会の持続と教育の可能性について問い直したいと思います。
【持続可能な開発のための教育-ESDとは】
持続可能な未来に向けて教育のあり方を変えていこうとする「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development=ESD)の推進がグローバルレベルで行われています。2002年持続可能な開発に関する世界首脳会議において、日本の政府とNGOは、「ESDの10年(2005~2014年)」を共同提案し、ESDを「一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育」と定義しました。ESDでは、環境だけでなく、社会、文化、経済、政治的側面と関連づけ、社会を変革していくための教育として、持続可能な開発に関する価値観(人間の尊重・多様性の尊重・非排他的性・機会均等・環境の尊重など)、体系的な思考力(問題や現象の背景の理解・多面的かつ総合的なものの見方)、代替案の思考力(批判力)、データや情報の分析能力、コミュニケーション能力、リーダーシップの向上の育成が重要視されています。そのため、参加型や合意形成のための学びの方法や地域社会との連携が求められています。ESDの対象となる課題は、環境教育、エネルギー学習をはじめ、国際理解学習、生物多様性、その他、人権・ジェンダーなど多岐にわたるものですが、学校教育では、幼小中の新学習指導要領に「持続可能な開発のための教育」が明示され、すでに、さまざまな教科においてESDの実践が蓄積されつつあります。