栃木県佐野市を拠点に、様々な場所で活動する特定⾮営利活動法⼈エコロジーオンライン(地域ESD活動推進拠点)が、facebookで「終息の見えないコロナ禍でいかに環境NPOが地域で生き残るか」というのテーマの、オンラインミーティングを企画されました。こちらのミーティングに在宅で参加しましたので、お伝えします。
タイトル | コロナに負けるな!エコロジー on ZOOM |
日時 | 令和2年4月30日(木)14:00~15:30 |
場所 | オンライン(zoom) |
主催 | 特定⾮営利活動法⼈エコロジーオンライン |
【概要】
新型コロナウイルス対策として、各地でのイベントや外出の自粛が続くなか、NPOやESDに関わる方にも大きな影響が出て来ています。そうした状況を踏まえ、エコロジーオンラインの上岡裕理事長の呼びかけにより、本ミーティングは企画されました。
参加者
・NPO法⼈エコロジーオンライン 理事長 上岡裕さん
・チャウス自然体験学校(NPO法人 チャウス) 理事長 加藤正幸さん
・関東地方ESD活動支援センター コーディネーター 伊藤博隆
【実施内容】
本ミーティングは、インターネット上で会議等を行うzoomを利用して実施されました。エコロジーオンラインの上岡さんは、既に何度もzoomを使ったオンラインミーティングを実施しており、チャウスの加藤さんは、zoomは初めてで、ご自宅よりスマートフォンで参加されました。関東ESDセンターの伊藤も、在宅勤務中で自宅のパソコンから参加しました。主催者である上岡さんがミーティングルームをzoomに開設し、そこに招待していただく事で、簡単に参加できました。
最初の話題として、それぞれのコロナ禍での対応を共有しましたが、当然の事ながら集会を伴うイベントは全て中止になっており、NPOの事業を進める上で、経営的にも非常に厳しいとの事でした。また新小学1年生のお子さんがいる加藤さんは、まだ学校に通えていないので生活のリズムができておらず、勉強に向かう姿勢が出来ていないので、教育面が心配というお話をされていました。上岡さんも多くの集会が中止になる中、可能なところは積極的にオンラインでのミーティングや講義を実施しており、NPO向けにオンライン会議の仕組みの構築支援などの新しい取り組みを開始されています。
以下、話題に上った主なトピックです。
- 環境NPOとして、どう経済的にしのぐか
- 当面は、持続化給付金などの補助金や、助成などの申請を考えている
- コロナ後を見据えて、ちゃんと見て、ちゃんと情報発信する必要がある
- 人的資源をつなげて、しのいでいく事が必要
- これが転換期で、大きく変わると思いますか
- リモートワークが一般化することで、東京の一極集中が一気に変わるかも。日本の新しいライフスタイルが変わる転機
- 東京に毎日通わないのであれば、群馬や栃木で農作業をやりながら、たまに都内に出勤するような働き方が出てくるかもしれない
- 地方の農業生産者と、都市の消費者の交流などやりやすくなった。地方にとってチャンス!
- 311で脱原発が注目され、市民型電力会社が生まれる機運になった。今回も変わるきかっけになる
- ビデオ会議などのメリットは
- 遠くに行かなくてできるのでやりやすい。地域にいても問題ない
- ワークショップは盛り上がるけど、継続するのは難しいので、こうしたツールは良い
今回は、お二人とも地域ESD拠点に登録されている団体の方でした。ESDの推進にも、こうしたオンラインツールの活用は有効なので、地域ESD拠点間で、こうしたオンラインミーティングをやったら良いというご提言もいただきました。
________________________________________
新型コロナの影響で、リアルに人が集まる場というのは、当分は難しい状況にあると思われますが、今まで一部の人しか活用していなかった、オンライン・ミーティングが一気に一般化したことで、これまでとは違ったコミュニケーションの形が見えてきました。特に今回のミーティングのように、栃木、群馬、神奈川の人が実際に合って話をするのは、時間も旅費もかかってしまいますが、オンラインであればそうしたハードルは一気に下がり、気軽にコミュニケーションをとることができます。
もちろん、環境保全活動や、農作業、自然体験活動などは、実際にその場に行かなければ出来ず、それはコロナの収束を待たなくてはなりませんが、新たなツールを活用して、持続可能な社会づくりや教育を前に進めることが出来ると実感じました。ミーティング開催を呼びかけて頂いた上岡さん、参加された加藤さん、どうもありがとうございました。
まとめ:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)