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2019.09.05 SDGs関連 センター事業 ユース向け レポート 

<開催報告>SDGs文化祭 2ndセッション(2日目)



【開催概要】

タイトル SDGs文化祭 2ndセッション(1日目)
日時 令和元年8月25日(日)9:30~14:30
場所 東京大学駒場国際教育研究棟
(東京都目黒区駒場3丁目8−1)
主催 SDGs文化祭実行委員会
共催 (一社)ESD TOKYO
後援 東京大学EMPOWER Project
協力 多摩大学立教大学ESD研究所成蹊学園サステナビリティ教育研究センター、関東地方ESD活動支援センター
参加 主に首都圏の中高生

 
【企画背景】
 本企画は、SDGsに興味のある生徒を集め、協働しての実践・発表の場を設けるものです。SDGsに興味があっても周囲に仲間がいない生徒や、関心があっても学ぶ機会が与えられていない生徒に、積極的にSDGsに関わる場所を提供しています。
 7/27にキックオフミーティングを開催し、25校31人の中高生が参加しました。第2回目となる今回は、事前に参加者に「実践したいSDGsプラン」として課題を出し、それぞれが考えてきたアイデアが妥当なものか、一般の市民や大学生、中高生の仲間同士で対話し、ブラッシュアップすることを目的に開催しました。前日の、2ndセッション1日目は、公益社団法人東京青年会議所 目黒区委員会のご協力により、フェスの1区画をお借りして、来場される様々な大人の方と意見を交わしました。2日目の今回は、1日目で受けた大人や大学生からのフィードバックを受けてアイデアを収斂して課題を明確にし、11月の文化祭本番に向けてSDGsの実践を行うグループを作っていくプロセスです。
 

【本企画の特徴】
中高生を対象としたSDGsの企画は多くありますが、本企画の特徴は以下の3つあります。
①中高生による横の繋がりづくり
近年、SDGsに取り組む学校は増えていますが、まだ限られています。そのため、SDGsに取り組みたい意志はあっても、そのような環境にない生徒が多く存在している。学校の枠を越えて企画立案・運営することで、意志を持った生徒を結び付け、日本におけるSDGsの推進を加速させていきたい。
②中高生と大学生の縦の繋がりの強化
中高生と大学生がSDGsの推進に一緒に取り組むことによって、学校種を越えた新しい教育のデザインを示します。若い力のアイデアを具体化するためには、年齢を越えた協働の学びがとても大切です。
③生徒主体の発信
あくまでも生徒を主体とし、大人は場を提供するだけ、というスタンスを取っています。そのため、いわゆる賞は設けず、あくまでも取り組んだことを評価します。文化祭のように、それぞれが自分の興味の下に、様々な実践と発表を行っていきます。
 

【SDGs文化祭:全体スケジュール】

第1回 7/27(土) GEOC@国連大学 キックオフミーティングを行い、問題意識や興味がある分野の共有を行う
第2回 8/24(土) 中目黒GTタワー 市民や大学生との対話を通じ、SDGsの課題とその解決方法をブラッシュアップする
8/25(日) 東京大学駒場地区キャンパス 中高生がそれぞれ課題解決のアイデアを持ち寄り、文化祭に向けたチームを作りSDGsプロジェクトを固めていく
第3回 11/16(土) 調整中 成果発表の場を設ける

 
 

【プログラム実施内容】

■オリエンテーション


〇全体ファシリテーター:桐蔭学園トランジションセンター専任講師:松井晋作氏
 まず松井氏より、本日の行事の目的や達成目標についてレクチャーがあり、全体の目指す方向を確認しました。これまでは個人で考えてきた「実践したいSDGsプラン」を、昨日の1日目の取り組みで様々な視点から意見をもらい、同じ方向性を持つ人とグループを作っていきます。
 
 

■各自のSDGsの課題解決プランの共有


 グループを作るために、各人の「実践したいSDGsプラン」を発表していきます。同じテーマの課題があればグループを作り、一緒に活動していきます。途中何度も、グループの中で共有しながら、それぞれのアイデアをブラッシュアップしていきます。

 出てきた意見は、東京大学EMPOWER Projectの皆さんにまとめて頂いています。要点を簡潔に、見易くまとめていただいて、いつもありがとうござます。
 
 
 何度かグループワークで個々のアイデアの反芻を繰り返して、下記の10のテーマでやっていくことになりました。グループの人数に定めはないので、メンバーの数はバラバラですが、11月の文化祭に向けて、何らかのアクションを実施し、それを世に問います。
 
<参加メンバーが考えた「実践したいSDGsプラン」>
  1.プラスチック(ペットボトル)削減
  2.Fair Trade
  3.難民
  4.子供食堂w/スーパー
  5.受動喫煙
  6.誰でも渡れる信号機
  7.SDGsの広報
  8.30年後に住みたい街
  9.風力発電
 10.SDGsの加速@自治体

 


↑<クリックで拡大> 実施するテーマ
 (まとめ:東京大学EMPOWER Project;市橋紅呂瑛氏)
 
 これより、個々のグループでSDGsの実践を行い、文化祭に向けて発表する準備を行います。基本的には、参加メンバーの中高生が主体的に進めていき、グループ内でプロジェクトを進めるのも自主性に任されますが、東京大学EMPOWER Projectのメンバーも、メンターとして参加していただき、相談に乗っていただき進めていきます。

 


 今回は、2ndセッションの二日目ということで、11月の文化祭本番に向けて、具体的な「実践したいSDGsプラン」をどのように実践していくかを考えました。参加しているユースは、みんなで自分の意志で、課題解決に取り組みたいという思いから参加しています。SDGsの目標年である2030年、15歳の子は26歳になり、多くは社会で活躍していることでしょう。彼らにとっては50年の社会も、自分たちにとって自分事ですので、未来の社会デザインを当事者として考えています。
どのような発表になるか、非常に楽しみです。
 
 
 

■コーディネーター
〇桐蔭学園トランジションセンター専任講師:松井晋作氏
高校教員を10年間務めたのち、多摩大学を経て現職。目黒区・多摩市などで教育コーディネーターに従事する中で、関東地方ESD活動支援センターのユース応援企画のコーディネートを行う。研究分野は、ESD・SDGs・インクルーシブ教育・学校と仕事・社会をつなぐトランジション。
〇文化祭企画委員:佐藤駿介氏(私立学校教諭)
大学で政治学を学び、一般企業に勤務。その後、大学院を卒業し、私立高校の教員となる。
「実践に伴う知識の獲得」を掲げ、現在はESD/SDGs学習推進担当として活動している。

 

■協力団体
〇東京大学EMPOWER Project
東京大学の学生が中心となって、「誰一人取り残さない世界」を実現するための新プロジェクトを立ち上げました。私たちは、「協力が必要な時は、お声を!」の気持ちを表すマークである「マゼンタ・スター」を広めていくことで、困った時、協力してくれる人をみつけやすく、誰もが誰かのためになれる世界をつくることを目指しています。
 
 
リンク

キックオフミーティング 令和元年7月27日
2ndセッション(1日目)  令和元年8月24日
2ndセッション(2日目) 令和元年8月25日
SDGs文化祭 令和元年11月16日

 
 
まとめ:伊藤博隆(関東地方ESD活動支援センター)
 

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