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2021.11.30 センター事業 レポート 

〈開催報告〉ESDfor2030学び合いプロジェクト(関東)自然体験を通じて、生活に関わるSDGsを学ぶ 第4回勉強会

実施日 令和3年11月21日(日)10:00~13:00
会場 チャウス自然体験学校 (群馬県桐生市)
内容 プログラム実証
主催 関東地方ESD活動支援センター
協力 NPO法人チャウス、筑波大学付属坂戸高等学校(ともに地域ESD活動推進拠点)

 

本プロジェクトの概要

ESDを実施するにあたり、「体験」は学習者にインパクトのある学びの機会であり、重要な要素です。今回の研究会では、畑での「体験」を通じて、「食」と、「生ごみ削減」の大切さに気づき、実践する人が増えることを目的とします。どのようなプログラムを実施すれば、効果的な気づきがあるかを考える、参加型プロジェクトです。プロジェクトにご登録いただいた方と一緒に学び合いながら、効果的なプログラムを考えます。

 

第4回実施内容

 

食品ロスや生ごみを削減するために、どのような体験プログラムを実施したら良いかを、これまでプロジェクトのメンバーの皆さんと考えてきて、今回は実際に体験プログラムを実施してみるという会でした。地域ESD拠点のNPO法人チャウス、筑波大学付属坂戸高等学校さんのご協力を得て実施しています。今回は、親子参加プログラムという事で、4組12名の親子に参加していただき、作成プログラムの実証を行いました。
 実施プログラム【ダウンロード】

 

 

 

収穫体験


どうしたら小学生に「野菜のきりくずがゴミではないこと」を伝えれられるのか?

参加していただいたお子さんにまずは食べ物の出来るプロセスを知ってもらおうという事で、チャウス自然体験学校の畑でサツマイモの収穫体験を行いました。今回は11月という時期もあり、お芋の出来が少々 小ぶりでしたが「どうしてお芋さんは おおきくならなかったと思う?」とお子さん、お父さん、お母さんが 葉・つる・土を触りながら「栄養がどこに行ってしまったのか?」と一緒に考える時間に恵まれました。

 

紙芝居で伝える


「循環」という言葉を使わずに サイクルの仕組みを 紙芝居で伝える!
今回のプロジェクトメンバーとして一緒にプログラムを考えてきた、筑波大学付属坂戸高校で食品ロスやコンポストについて研究している高校生の皆さんが作った紙芝居「さつまーもの夢」を見ました。作物が実をつけるには、太陽、水、肥料が必要なことや、家庭から出る生ごみが肥料になること、そこには微生物の力があることなど、可愛いキャラクターを作って披露してくれました。お子さんに「循環の仕組み」を分かりやすく伝えるために、言葉を選び、表現を考え、たくさんの工夫を重ねた作品を制作いただきました。

 

コンポストを知ろう

次に、コンポストについて学びました。まず、畑の一角作ったコンポストで、一か月前に入れた生ごみが殆ど消えてなくなっている事、3日前に入れた生ごみの分解途中の様子などを観察しました。うまく分解できているので、臭いをかいでも生ごみ臭さはあまりありませんでした。

色々なタイプのコンポストがある事を知ろう、という事で、第2回の勉強会でプレゼンして頂いた、NPO法人循環生活研究所さんが作っている、お洒落なバッグ型のコンポストも体験してみました。土がサラサラしていて温かくずっと触っていられるね。と皆さん興味深々でした。

 

お家でもできる「生ごみを畑の栄養に変える方法」を一緒に学ぶ


またペットボトルを切って、観察用の小さなコンポストを作りました。参加の皆さんには、観察用のペットボトルコンポストと、室内で使えるバッグ型のコンポストをお持ち帰り頂いて、各ご家庭で食品ロス削減・生ごみ削減に取り組んでもらいます。

今回、坂戸高校の皆さんが作った紙芝居は、チャウス自然体験学校で活用してもらうようにと、寄贈していただきました。最後に、焼き芋と群馬名物の「すいとん」(忙しい農家の人が、農作業の合間に作って食べていた料理)を頂いた後、参加した親子の皆さんから、今回の感想や理解したことなどを話していただきました。

 

プログラム作成者からの感想

第1回キックオフから第4回実習まで参加された方から感想をいただきました。

 

●コンポストについて様々な形・大きさのものがあることについて知ることができました。
今後、コンポストをもっと深化させていきたいと思っているので参考にさせていただきます。
●自分の手で触る機会を作ることができてよかった。サツマイモ堀は少し失敗だったけど原因を学んだり、体験した後に食べることで得られたものはあったのではないかと思います。
●いろいろな世代が集まる活動に参加でき大変勉強になりました。
●学び合いプロジェクトに参加してきて、今まできちんと知らなかったことに関して多くの学びを得ることができ参加させていただいてよかったと感じています。今回4回目で私たち自身も発表をする時間をありがとうございました。もっと準備を細かくしたり、工夫できた点が多くあると感じました。今後の活動に今回の経験をいかしていきたいと思います。

 

今後の展開について

今回のプログラムにご尽力頂いた、チャウス自然体験学校の皆さん、筑波大学付属坂戸高校の生徒・先生の皆さん、プロジェクトにご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。最終回第5回の詳細は改めて参加メンバーにご連絡させていただきます。(関東地方ESD活動支援センター 新木)
 

「ESD for 2030学び合いプロジェクト」とは

ESD活動支援センター(全国・地方8ヶ所)では、ESD活動推進に資するテーマを定めて地域内外のESD関係者に交流と学び合いの機会を提供することを目的に、環境省、文部科学省及びESD全国センターが共催するESD全国フォーラムの一環として、地方センターごとに実践・研修などの分科会活動を提案し実施するものです。

→ 全国センター「ESD for 2030学び合いプロジェクト」

 

第1回~3回までの実施報告

●第1回 キックオフ
●第2回 勉強会
●第3回 プログラム作成会
●第4回 実施 参加者作成プログラム ➡【ダウンロード】
第4回 親子体験実習 ダイジェスト動画(6分)

 

主催・お問合せ

関東地方ESD活動支援センター(担当:新木、伊藤、島田)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山B1F
TEL:03-6427-7975 FAX:03-6427-7976
kanto@kanto-esdcenter.jp  http://kanto.esdcenter.jp

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