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2022.01.28 センター事業 レポート 地域ESD拠点 

〈開催報告〉ESDfor2030学び合いプロジェクト(関東)自然体験を通じて、生活に関わるSDGsを学ぶ 第5回勉強会

 本プロジェクトの概要

 
ESDを実施するにあたり、「体験」は学習者にインパクトのある学びの機会であり、重要な要素です。今回の研究会では、畑での「体験」を通じて、「食」と、「生ごみ削減」の大切さに気づき、実践する人が増えることを目的とします。どのようなプログラムを実施すれば、効果的な気づきがあるかを考える、参加型プロジェクトです。プロジェクトにご登録いただいた方と一緒に学び合いながら、効果的なプログラムを考えます。
 

 第5回 実施概要

 

実施日 令和4年1月13日(木)18:00~19:30
会場 オンライン(Zoom)
内容 最終回 全体リフレクション
主催 関東地方ESD活動支援センター
協力 NPO法人チャウス、筑波大学付属坂戸高等学校(ともに地域ESD活動推進拠点)

 

 第5回 プログラム

 

開会 実践報報告
・関東ESDセンターより
・チャウス自然体験学校 加藤氏 より
・筑波大学附属坂戸高校 教諭・生徒 より
プログラム改善点
最終回 全体リフレクション
プログラム活用(今後の展開)
全5回 感想共有


 

【実践報告】

 
▶関東地方ESD活動支援センターより

・関東地方ESD活動支援センター伊藤より第1~4 回までの実施内容を振り返りました。
●第1回 キックオフ
●第2回 勉強会
●第3回 プログラム作成会
●第4回 現地プログラム研修会
●第4回 記録動画(ダイジェスト6分)
 第4回 実施プログラム【ダウンロード】
 

▶チャウス自然体験学校 加藤氏より


自然体験学校スタッフの「行動」が変わりました!
お子さんがどんなに「よい経験」をしても、家庭に帰って実践する場所がないと継続できない。そのため、今回ご家族の皆さんで一緒に経験していただける「親子体験」プログラムを提案しました。「紙芝居」を使用して循環を説明したことが効果的だったようです。食べ物が「変化して、全部がつながっていること」を子供たちが理解したことを確認できました。サポートで参加した自然学校のスタッフは、同世代の高校生や外部の方と一緒に活動することがとても刺激になった様子です。自身の活動のふり返りとなり、自信を持って学校でも活躍してくれるようになりました。
 

▶筑波大学附属坂戸高校 建元氏より

 

「学校」と「社会」をつなぐ学びの場の提供
「学校の学び」と「社会」をうまくつなぎ、相互に学び合える貴重な機会だったと感じています。手前味噌にはなりますが「高校生の力ってすごいな」と感じてきました。その上で、現在「ユース世代が参画して社会を変えていこう!」という流れのなかで、我々大人世代がこういった機会を作っていく責務があると感じてきました。今回で終わらせずに、こういった場の提供を継続していけたらと考えています。
 

▶筑波大学附属坂戸高校 生徒さんより

 
第4回 プログラム検証会にて実施した「紙芝居」をオンライン上映していただきました。

▶第4回 プログラム検証会にて実施した「紙芝居」の様子◀

 

【検証実践を通して「作成したプログラム」の「よかった点」と「改善点」】

 
全3回の勉強会・意見交換会を経て、参加者みなさんのアイデアを持ち寄って作成した「親子体験プログラム」。検証実習を終えてみて、みなさんからご意見をいただきました。
第4回 実施プログラム【ダウンロード】
 

◇よかった点◇

 
●高校生作のパペット付きの紙芝居が率直に入ってくるので、シンプルでよかった。
 
●自然界では「作物がちいさくできあがることもある」(当たり前におおきなくなるのではない)ということを伝えられた。収穫した現場で参加者へ「なぜ、今日採れたおいもは、小さいのか」と問いかけができていた点がよかった。
 
●参加した親子へ過程を見せるために、コンポストに投入した野菜の変化を1カ月前、3日前と比較して見せることで、しっかり伝えられてよかったと思う。
 
●コンポストにも様々な種類があり、ペットボトル、牛乳パック、フェルトをしっかり説明できていて、各自に合ったものを選べる情報提供がよかった。
 

◇改善点◇

 
●プログラムに(やること)を詰め込みすぎてしまいがちだと感じたので「実感」を感じ取る「時間」が重要だと感じた。「さつまいもを食べる」「郷土料理を食べる」という実感する時間をしっかり取るような時間配分が必要だった。
 
●(収穫したさつま芋が今回は小ぶりだった。)さつまいもが「必ず大きくできている」という想定で参加してしまった。農家さんから、小ぶりに育った理由を説明してもらったが、自然界についてもっと詳しく勉強してから参加すればよかった。
 
●実践する際の理想的な環境(水分、湿度、温度等)を用意して実際に土を手で握って感触を覚えるチャンスを用意すればよかった。
 

【今後の展開について】

 
●「卒業研究」のテーマにコンポストを選んだ。コンポストを成功させるためにはどうしたらいいかをもっと掘り下げていきたい。(高校生)
 
●自身活動で主催したイベント参加者に対して終了後にフォローアップできるようなハブになっていきたい。(自然体験学校運営)
 
●主催しているイベントで様々なコンポストの情報を提供し、参加者が自分に合ったものを選べる環境を作り「食品ロス削減の仕組み」を広めていきたい。(コミュニティーガーデン運営)
 
●(学校の)農業指導で白菜の一番外の葉を落として販売していてもったいないと感じていた。学校として、コンポストを活用・実践して広げていきたい。(学校教諭)
 

■プログラムに参加しての感想共有■

 
●自宅で自作したコンポストからは「ゴミ」のにおいがした。自然体験学校にあった大きいコンポストはにおいが無く「ゴミ」という感じがしなかった。参加して、コンポストの「方法」や「知識」が得られた。(高校生)
 
●今回の勉強会に向けて情報収集をし、得たことを親子で参加した方に「伝えること」が食品ロス削減につながっていると感じられた。子どもに「ゴミの活用方法」「サイクル」を自然に理解してもらえたと思う。(高校生)
 

●個人でコンポストを実践する難しさを知った。その経験から「どうしたら多くの人に取り入れてもらいやすくなるのか」を考えるきっかけになり「においが出ないこと」や「おしゃれであること」が重要だと気づけた。今後もう少し調べてみたい。(高校生)
 

【関東地方ESD活動支援センターより】

 
当センターも今年度から初めての取組となり手探りでのプロジェクト運営となりましたが、約半年間に渡り様々な方と協力しながら進められた経験が当センターの財産となりました。ご参加いただいた方それぞれに学びを持ち帰り、これからの活動にお役立ていただける機会となれたようで非常にうれしく思っています。今回をきっかけに新たな取組みに挑戦したい方や、更に深めていきたい等ありましたら、今後とも皆様のお役に立てますよう活動して参りますのでいつでもご連絡ください!
 

「ESD for 2030学び合いプロジェクト」とは

 
ESD活動支援センター(全国・地方8ヶ所)では、ESD活動推進に資するテーマを定めて地域内外のESD関係者に交流と学び合いの機会を提供することを目的に、環境省、文部科学省及びESD全国センターが共催するESD全国フォーラムの一環として、地方センターごとに実践・研修などの分科会活動を提案し実施するものです。
→ 全国センター「ESD for 2030学び合いプロジェクト」
 

【主催・お問合せ】

 
関東地方ESD活動支援センター(担当:新木、伊藤、島田)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山B1F
TEL:03-6427-7975 FAX:03-6427-7976
kanto@kanto-esdcenter.jp  http://kanto.esdcenter.jp

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