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2024.11.01 SDGs関連 センター事業 レポート 

<開催報告>ESD for 2030学び合いプロジェクト 福祉施設における気候変動リスクへの対応 ~「自然災害発生時のBCP」を見据えて~

←令和6年度ESD for 2030学び合いプロジェクト

関東地方ESD活動支援センターでは、令和4年度より「ESD学び合いプロジェクト」として、「気候変動による影響と対策に関する、学びと実践」をテーマに、プログラムを実施しています。

今回は、千葉県柏市、松戸市で市民発電所の展開をコーディネートする一般社団法人 銀座環境会議(地域ESD活動推進拠点)と協力し、施設の屋上に太陽光発電設備を設置している社会福祉法人 彩会にプロジェクトに参画いただき、福祉施設の皆様と一緒に、気候変動、防災の同時解決に向けた取組について考えました。

千葉県柏市の防災体制の詳細や、再生可能エネルギーの導入につながる具体的な情報提供もあり、福祉施設の皆様、また地域の方々にとっても実践的な学びにつながりました。

 

【実施概要】

日時 令和6年10月27日(水) 13:30~16:30
場所 社会福祉法人 彩会 ザザビー・ドゥ (千葉県柏市)
対象 地球温暖化の影響や対策、地域の防災に関心のある福祉施設の方
社会福祉施設に関わる行政や事業者の方
参加人数 17名 ※「ESD学び合いプロジェクト」メンバー含む
講師 防災とハザードマップ:柏市危機管理部防災安全課
気候変動と水害リスク:銚子地方気象台
再生可能エネルギーの活用、設置のための資金調達:銀座環境会議
主催 一般社団法人 銀座環境会議(地域ESD拠点)
関東地方ESD活動支援センター

 

【プログラム】

地域のハザードマップと気候変動から考える水害リスク
・話題提供 社会福祉法人 彩会 ザザビー・ドゥ
・地域の地形 関東地方ESD活動支援センター
・防災とハザードマップ 柏市危機管理部防災課
・気候変動と水害リスク 銚子地方気象台
グループワーク
再生可能エネルギーによる気候変動リスクへの対応
・再生可能エネルギーの活用 (一社)銀座環境会議
グループワーク

全体進行資料(2,159KB)

 

[話題提供] 生活介護事業所における太陽光発電設備の設置
(社会福祉法人 彩会 ザザビー・ドゥ)

まず最初に、生活介護事業所「ザザビー・ドゥ」所長川名さんより、施設運営において災害のリスクを感じた経験や、災害への備えについてお話いただきました。2年前に現在の場所に移転する以前に施設があった場所では、床上浸水などの水害がたびたびあったこと、その経験から、移転の際には地震だけでなく水害に対する備えも強化しようと考え福祉避難所の条件を調べたこと、そして備えの1つに太陽光発電設備があると知ったことなどをお話いただきました。

 

[地域の地形] 低い土地ってどんな土地?
(関東地方ESD活動支援センター)

この後の講義で学ぶハザードマップの理解を深めるために、身近な地域の地形の特徴を知る時間をとりました。天気予報でよく聞く「低い土地の浸水にご注意ください」の『低い土地』とは何なのか?それは、約6000年前の縄文時代には海だった場所で、浸水しやすい土地であるということ、「水は低きに流れる」ので、地域の地形の成り立ちを知ることは防災の知識としても役立つことをお話しました。[地域の地形]資料(2,865KB)

 

[防災とハザードマップ] 柏市の災害・被害想定・防災対策
(柏市危機管理部防災課)

柏市で日ごろから防災講習会を広く展開されている防災課のご担当者から、地域のこれまでの災害、風水害や土砂災害の被害想定とハザードマップの見方、避難所や備蓄などの防災対策について詳しく講義いただきました。ハザードマップでは、今いるザザビードゥの場所も確認し、ハザードマップを見る実践を行いました。[防災とハザードマップ]資料(4,311KB)

 

[気候変動と水害リスク] 地球温暖化の理解とこれまでの観測事実、気象災害と気象情報の活用
(銚子地方気象台)

「地球温暖化の時代は終わり地球沸騰の時代が到来した」とも言われている昨今、実際に2023年は記録的な高温の1年であったことを確認し、地球温暖化のメカニズムを学びました。千葉県のアメダスのデータを詳しく解説いただき、大雨が増えていること、ではなぜ温暖化すると大雨が増えるのかについて教えていただきました。

[気候変動と水害リスク]資料(4,555KB)

 

[グループワーク] 「もっと説明してほしいところ」「質問」をグループで話し合う

4-5人のグループで、前半の講義を聞いた感想などを話し合い、質問を出すワークを行いました。個人だとしづらい質問もグループでは話しやすくなります。また、自ら話すことで学びの定着につなげます。

[再生可能エネルギーの活用] 福祉施設との連携、設置に向けて検討すべきこと
(銀座環境会議)

今回の会場となった施設「ザザビー・ドゥ」の屋上には、太陽光発電設備が設置されています。これをコーディネートした銀座環境会議より、福祉施設と連携する意義、実際に設置するために検討すべきことをお話いただきました。明日のアクションにつながる実践的な事柄を学びました。

[再生可能エネルギーの活用]資料(2,567KB)

 

[グループワーク] 「もっと説明してほしいところ」「質問」をグループで話し合う

ここで2回目のグループワークを行いました。太陽光発電設備の設置に向けた具体的事例を学んだ直後なので、補助金などの資金調達や設備の強度、蓄電池の特徴など具体的な質問が出されました。

 

【関係者による振り返り】

今回も、学びあいプロジェクトのメンバー、および講師の皆様など関係者に振り返りをしていただきました。
〇千葉県の地形の変遷、柏市の防災対応、再生エネルギーの活用など内容が盛りだくさんで良い
〇メインテーマは防災なのか再生可能エネルギーなのかブレている印象がある
〇実際の備蓄品の内容や数量などは具体的イメージがしやすい
〇気候変動や防災について「知る」だけでなく、「再生可能エネルギーの設置」という具体的アクションにつながると良い
〇費用面は話しづらい場合もあるが、実践につながる有益な具体的情報であった

 

【主催・お問合せ】

関東地方ESD活動支援センター 担当:伊藤、松沼

東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B1F

TEL:03-6427-7975

kanto★kanto-esdcenter.jp(★を@に変化してお送りください)

http://kanto.esdcenter.jp

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